西堀特任准教授らが著者である論文が土木計画学論文集D3(土木計画学)に登載され,「科学技術情報発信・流通総合システム」(J-STAGE)にて公開されました.
西堀 泰英, 嚴 先鏞, 中山間地における自動運転に対応した道路空間整備延長の分析~整備優先順位設定手法の検討~, 土木学会論文集D3(土木計画学), 2020, 76 巻, 5 号, p. I_937-I_944, 公開日 2021/04/20, Online ISSN 2185-6540, https://doi.org/10.2208/jscejipm.76.5_I_937, https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejipm/76/5/76_I_937/_article/-char/ja
抄録:
自動運転は,公共交通が不便な中山間地での移動手段確保方策等として期待されている.中山間地では人口密度が低いため,自動運転に対応した道路空間(自動運転対応道路)の効率的な整備が求められる.本稿では,自動運転対応道路の整備優先順位の設定手法を提案し,愛知県豊田市の中山間地に位置する旭地区を対象に,実際の人口分布と道路網を用いて,複数の道路網パターンと優先度指標の分析を行った.その結果,全住民が自動運転を利用可能とするための必要整備延長は最大156km(全道路の約半分)だった.拠点や優先順位の設定方法により同じ人口をカバーするための要整備延長が異なり,整備量の制約を考慮した拠点と指標設定が必要であることを示した.提案した手法により,自動運転の実現に向けた効率的な整備区間の提案に寄与できると期待できる.
Comments