2023年6月3日(土)~6月4日(日)に福岡県福岡市の福岡大学で開催された第67回土木計画学研究発表会・春大会に西堀特任准教授が参加し,研究に関する情報収集や論文発表を行いました.
発表した論文は,
高齢運転者対策の利用等に関する基礎的分析
~サポカー利用等の自主的な対策に着目して~
というタイトルです.論文の概要は下の通りです.
発表会では活発な質疑が行われました.質問やコメントをいただいた皆さまに感謝を申し上げます.
概要
高齢運転者の交通事故への関心が高まる中,高齢運転者対策の一環として高齢者講習や認知機能検査の他,安全運転サポート車(サポカー)やサポカー限定免許の普及促進などの高齢運転者対策が実施されている.特に,講習や検査以外の対策の利用は,本人の自主性に委ねられる.本稿では,高齢運転者を対象に高齢運転者対策の利用状況等の実態や,それに影響すると考えられる要因の分析を行った.その結果,サポカーを利用している人は3割弱であること,サポカー限定免許のことを知っている高齢運転者は2割に届かないことや,これらの高齢運転者対策の利用には,年齢,自動車を利用する理由,個人年収,サポカーや運転免許返納について家族等と話し合った経験などが影響するが,車の接触事故の経験の影響は大きくないことが明らかとなった.
Key Words: elderly driver, advanced safety vehicles (ASV), ASV limited driver’s license, returning driver’s license, voluntary measures
English Title: ANALYSIS OF THE USING OF COUNTERMEASURES FOR ELDERLY DRIVERS
- FOCUSING ON VOLUNTARY MEASURES SUCH AS THE USING ADVANCED SAFETY VEHICLE -
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