2022年8月9日(火)~8月10日(水)に対面(@早稲田大学)とオンラインのハイブリッドで開催された第42回交通工学研究発表会に参加しました.西堀特任准教授が参加し,研究に関する情報収集を行うとともに,2021年度に行った卒業研究の成果をまとめた「交差点幾何構造に着目した歩車分離式信号交差点における交通事故リスク要因の分析」について発表しました.発表した論文の概要は下の通りです.
概要
本研究は、交通事故削減の効果が示され、全国で整備が進められている歩車分離式信号に着目し、整備による交通事故削減の効果をさらに高めるための条件を検討するため、歩車分離式信号の様々な条件が交通事故件数に及ぼす要因を分析した。分析は、実際の交通事故発生状況のデータと、交通事故リスク評価のために負の二項回帰モデルを用いて行った。その結果、当事者の違いによって交通事故リスクに影響する要因が異なること、自転車歩行者事故のリスクを高める要因として、停止線間距離が長いことや角地土地利用があることが確認できた。また、自動車事故のリスクを高める要因として、枝数が多いこと交差角度が大きいこと、縁石・ガードレールがないこと、などが確認できた。
Keywords:
歩車分離式信号,交通事故リスク,交差点幾何構造,負の二項項回帰,自転車歩行者事故
Comments