第63回土木計画学研究発表会がリモートにて開催されました.西堀特任准教授が参加し,「多様なデータを用いたCOVID-19の対策による人出等の変化分析」の論文発表を行いました.
概要
本研究では,COVID-19の感染拡大が豊田市中心市街地の人出等に及ぼした影響を複数のデータを用いて分析し,感染対策(介入)別の影響や,時間帯の違いから見た活動別の影響,使用データの違いによる影響の差の分析などを行った.分析には,500mメッシュ別の滞留人口(モバイル空間統計(r)),歩行者通行量,駐車場利用実態,Wi-Fiパケットセンサー(WPS)データを用いた.
その結果主に以下の点が明らかとなった.1)様々な対策の中でも緊急事態宣言1回目の影響が特に大きい.2)その後の対策では時間帯により影響に差があり,12時台は比較的小さく18時台や20時台は比較的大きいことから,影響を受ける行動にも違いが認められた.3)介入による影響の大きさはデータで差があり,影響の大きい順に,駐車場利用実態,歩行者通行量,WPS,モバイル空間統計の順となった.
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