西堀特任准教授らが著者である論文が都市計画論文集に登載され,「科学技術情報発信・流通総合システム」(J-STAGE)にて公開されました.
Wi-Fi パケットセンサーデータを用いたコロナ禍における中心市街地の人々の活動分析,交通工学論文集,2022 年 8 巻 2 号 p. B_53-B_62
西堀 泰英, 加藤 秀樹, 嚴 先鏞, 豊木 博泰, 佐々木 邦明
抄録:
本研究は、Wi-Fi パケットセンサー(以下、WPS)データを用いて COVID-19 感染拡大の影響による活動の変化を捉え得るかを検証することを目的としている。愛知県豊田市中心市街地に設置した 16 か所の WPS データを用い、1 日の経過時間(最初と最後の観測時刻の差)、1 週間の滞在パターン、1 日の滞在地点の組み合わせ、1 日の滞在時間帯の組み合わせの視点から分析した。その結果主に以下の成果が得られた。1)WPS データが持つ情報を生かしてデータを複数の項目に分類して分析することで特徴的な変動を捉えることができた。2)比較的減少幅が大きい活動には、休日だけ中心市街地に滞在する活動や、夜の時間帯の活動があることを確認した。3)WPS データを用いて中心市街地の様々な活動をモニタリングすることで、各種施策の検討に活用できる可能性を示した。
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